エイベックスの取り組み

エイベックスの会社概要

エイベックス株式会社は、「新・ダイバーシティ経営企業100選」を受賞したことで有名になった、愛知県名古屋市に本社を置く企業です。

エイベックスは1953年創業の非上場企業で、本社のある名古屋市瑞穂区だけでなく、三重県桑名市にある多度工場、岐阜県海津市にある海津技術センターなど中部地域に複数の拠点が置かれています。

多度工場は2004年から現在の場所で営業している敷地面積4520平方メートルにおよぶ巨大工場で、主力製品である精密研削を用いた工業部品を多く生産しています。

基本的にBtoB向けの製品を扱っていることから一般の人からはわかりにくいですが、エイベックスの取り扱う精密部品は大変に性能のよいもので、大型工業機器などでは大きなシェアを得ているのです。

中でも有名なのが「スプールバルブ」で、これは主に自動車のオイル機器類周りに使用をされています。

量産型の製品だけでなく、他の企業では加工が難しい金具類なども取扱をしていることから、他の企業にはないオンリーワンの技術がある企業と言えるでしょう。

中部地域ではかなり有名な企業であり、毎年の採用でもかなり人気があります。
独自の人材育成システムをとっているということでも有名で、若手人材が早くから責任ある役職につくことができるようになっています。

エイベックス独自の取り組み

エイベックスは老舗企業であるもの、決して大規模な企業というわけではありません。
2016年時点の従業員数は356人で、そのうち正規雇用社員は217人と中小企業規模です。

ダイバーシティ経営の方針として掲げられていることして「終身雇用や年功序列の雇用形態こそがダイバーシティの土壌となる」ということがあります。

一見こうした昭和期の日本的雇用形態は、新しい流れであるダイバーシティと全く逆のもののように思えます。

しかしエイベックスでは、むしろそうした社歴や経験が高く評価されるシステムを維持していくことこそが、ベテランから若手への技術の伝承が行われ、企業を生き生きとさせるとしています。

現場では75歳以上のシニア社員が若手と一緒に作業をしているということも多く、そこでベテランが若手を指導していくことにより、早期に技能を身につけられるようになっているのが特徴です。

もう一つのダイバーシティの取り組みとして、年三回の新入社員を対象とした「共育デー」とういものがあります。

これは基礎教育を1日10講座以上受講できるようにしたもので、これにより新入社員の離職を防ぐことができるようにしています。

早くから責任のある役職につけるのも、できるだけ早い段階から社内で昇進していくことを意識させるためのもので、若手育成をしつつベテランを敬うという空気を作り上げているのです。