身体障害者と仕事

厳しい雇用環境

あまり知られていないことですが、実は企業は障害者を雇用することが義務となっています。
企業が雇用している労働者のうち2%は障害者でないといけないのです。
つまり、100人の雇用者がいれば、そのうち2人は障害者ということになります。

これは企業にとっては障害者を雇用しなければいけないことであり、障害者にとってはその企業で働き続けることが大切なのです。
しかし、実際に障害者が企業で働いていると色々な点で差別を受けているのが事実です。
平気でハラスメントを受けている人がいるという実態があるのです。

中には障害者に対して差別用語を平気で使うような人もいるのです。
あまりにも時代錯誤なことであり、そのようなことがあるのか不思議に思う方がいるかもしれません。
しかし、実際に企業内でハラスメントを受けている障害者の方は珍しくないのです。

自分は健常者だから障害者よりも上にいると本気で考えている人間がいるのです。
このような尊大な気持ちを持った人達が存在している限りは、障害者の方が働き続けることは難しいでしょう。
障害者雇用という働き方が推進されていますが、だからといって普通の方が障害者に対して必ずしも配慮するとは限りません。

単に障害者を雇用するための制度を整えたとしても、障害者に対する差別意識をなくすことができなければ、生きやすい世の中を作ることはできないでしょう。
障害者雇用というのは障害者を採用すればそれで終わりではなく、障害者の方もきちんと会社の戦力として活用し、健常者と同等の扱いをすることが大切なのです。
そのためには、人間的な信頼関係を構築できるような環境を準備することも重要です。

問題点を解決する

まず、問題点として、企業側はきちんと障害者を受け入れる体制を整えるべきでしょう。
現場の社員に任せっきりである企業がほとんどのため、そのような状況を改善するべきです。
また、障害者に対する思い込みを持っている人が現場にいる可能性はかなり高いため、そのような方々に意識改革をしてもらうことが大切です。

そして、障害者自身も、自分の方から積極的に会社や職場に溶け込むように努力するべきでしょう。
また、すべての人が自分の障害に対して理解してくれるという思い込みを捨てるべきです。
このように障害者と企業の両者がそれぞれの課題を解決することによって、お互いに信頼関係を築いて、働きやすい職場を作り出すことができるでしょう。

障害者雇用に関しては真剣な取り組みが始まってからまだそれほど時間が経過していません。
これから徐々に状況が改善されていき、働きやすい会社が増えていくことを願いましょう。
そのためには、多様性の考え方が重要となります。