ワーク・ライフ・バランスを充実させるための取り組み

ワーク・ライフ・バランスに関する誤解

政府主導で「働き方改革」が行われている現在ですが、その一方でキャッチフレーズとして掲げられている「ワーク・ライフ・バランス」という言葉が独り歩きしてしまっている印象があります。

「ワーク・ライフ・バランス」という言葉を聞いてほとんどの人が考えるのが「私生活と仕事の時間をしっかり区切ることができる」ということではないかと思います。

採用や人事の現場でもワーク・ライフ・バランスを口にする人は非常に多く、とにかく終業時間を減らして長時間会社にいる状態を減らそうとしていたりします。

しかし本来的な意味での「ワーク・ライフ・バランス」とは、仕事と人生のバランスをとるという意味であり、仕事を適当にやりながら人生を送れるようにするというものではありません。

そのため若い時期に好景気を経験した40代後半~50代くらいの人からは「仕事に甘い考えを持ってるやつほどワーク・ライフ・バランスを主張したがる」といったような意見が聞かれます。

こうした誤解が生まれる背景には政府や自治体からの命令を言葉通りにしか解釈せず、とにかく残業時間を減らし有給を消化させる事こそが正しいという誤った認識があります。

女性の仕事を考えてみればわかりやすいですが、将来結婚や出産を考えている人の場合、キャリアは一時中断せざるをえません。

一旦家庭に入ってしまったために社会復帰が難しく、せっかくの学歴や習得したスキルも非正規雇用として活かす事が出来なくなってしまいます。

そこであらかじめその先に起こるであろうキャリアの問題を意識し、産休や育休を取得しやすい仕事を選んでやっていくという方法がとれます。

こうした将来のライフステージを生かすための仕事選びやキャリアアップをしていく事こそが本当の意味での「ワーク・ライフ・バランス」であり、それをバックアップしていく事こそが本来あるべき企業の取り組みとなります。

仕事をしない時間も仕事として活かせるようにする

ワーク・ライフ・バランスによって就業時間が短縮されたとき、空いた時間をどう使うかすぐにはイメージできないという人も多くいます。

そもそも趣味やすべきことがないので会社に顔をだすという人もいるくらいです。
ワーク・ライフ・バランスによる労働時間の短縮は、仕事を「させない」取り組みではなく、逆に仕事に役立つ創造的活動をしてもらうということに意味があります。

趣味や家庭の他にも自己啓発のために習い事や読書をしたり、スキルアップをすることができる資格取得を目指すといったようなこともそれは正しいワーク・ライフ・バランスの一つです。

仕事に真剣に取り組む人に、新しい発想の機会を与える事こそがワーク・ライフ・バランスの理想と言えます。

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